犬歯について

 
犬歯とは、切歯の外側にある歯で、上顎と下顎にそれぞれ一対ずつあり合わせて4本あります。犬歯は、全ての歯の中で最も長い歯であり、歯根の先端は他の歯に比べると顎の骨に深く埋め込まれています。

普段は意識していませんが、人間は食べ物を食べる時、顎を上下に動かすだけではなく、左右にも動かして食べ物を噛み砕きます。

上下の歯は、顎を噛み合せた時には、すべての歯が噛み合っています。ところが左右に顎を動かした時には、上下の犬歯だけが噛み合って、上下の奥歯にはわずかに隙間ができるのです。

つまり、左右に歯ぎしりしてその位置で顎を止めると、犬歯だけが噛み合い、奥歯は噛んでいない状態になるのです。この状態のことを、専門用語では「犬歯誘導」といいます。

かみ合わせや歯並びによって、犬歯が支えるべき負担をしていないとほかの歯がそれを負担することになり、力の多くかかった歯を悪くすることになりやすいのです。そしてこれが、奥歯の知覚過敏、虫歯、歯の割れ、歯のグラつき、歯槽膿漏、顎関節症などの一因になる場合があります。

犬歯にプラスチックを足しますと、夜間の歯ぎしりも抑制される様で、顎関節症が改善された症例も有ります。歯科では専門な歯科ハンドピースが必要です。